TAG Heuer が F1 の公式タイムキーパーに復帰
Rolexに代わって名門が再登場

F1(フォーミュラ1)は、スイスの高級時計ブランド〈TAG Heuer(タグ・ホイヤー)〉を公式タイムキーパーに採用することを発表した。
〈TAG Heuer〉がF1と初めてマッチアップしたのは、1969年にまで遡る。当時、高級時計ブランドとして初めてF1マシンにロゴが飾られた。1971年には、イタリアのフィオラーノに建設されたF1のテストコースで使用する計時システムに採用。この出来事を機に、初めてF1チーム(マクラーレン)のスポンサーに。また、これまで〈TAG Heuer〉がF1チームと様々な提携を通して、F1において239勝を挙げ、表彰台に上ること613回、9,471ポイントを獲得。加えて、ワールド・コンストラクターズ・チャンピオンシップでは11回、ワールド・ドライバーズ・チャンピオンシップでは15回にわたって優勝する実績を持っていたりと、F1で最も成功したブランドのひとつに数えられている。
このようにモーターレーシングの時計において華やかな歴史を誇る〈TAG Heuer〉。CEOであるアントワーヌ・パン(Antoine Pan)は、「精神的な粘り強さ、強靭な肉体、戦略、イノベーション、パフォーマンスによって特徴づけられるF1というスポーツにおいて、タグ・ホイヤーが公式タイムキーパーとしてF1の中心的役割を果たすのは当然のことです。数十年にわたりF1の歴史に深く関わり、数々の伝説のドライバーやチームと共に歩んできた私たちにとって、自分たちが時間によって勝者を決定づける存在であることを大変光栄に思います。F1とそこに参戦する卓越したチームが、スポーツ界で最も偉大な財産のひとつを作り上げるために行ってきた素晴らしい活躍をさらに発展させていく旅路に私たちも参加することで、タグ・ホイヤーをより豊かなものにする新たなストーリーを創造できることを楽しみにしています」とコメント。
そして、F1の会長兼CEOのステファノ・ドメニカリ(Stefano Domenicali)は、次のように述べる。「何十年もの間F1の代名詞であり、過去と現在の伝説を連想させる名前を持ち、モータースポーツにまつわる様々なストーリーを語り継ぎ、私たちの価値観を完全な形で受け入れてくれるブランドをパートナーに持てることは素晴らしいことです。革新性、正確性、卓越性を重視するタグ・ホイヤーは、F1の公式タイムキーパーとして理想的なパートナーです。F1が創設75周年を迎えるにあたり、私たちの交錯する伝統と歴史が、未来に向けてどのように新たなストーリーを紡いでいくのかとても楽しみです」
高級時計ブランド〈TAG Heuer〉は、2025年からF1の公式タイムキーパーとして、サーキット内外で存在感を発揮していくことだろう。